予想番付 R6年


令和6年5月場所予想番付

 

照富士

 

豊昇龍

大関

琴櫻?

貴景勝

大関

霧島

若元春

関脇

阿炎

朝乃山

小結

大の里

大栄翔

前1

熱海富

髙安

豪ノ山

平戸海

翔猿

尊富士

王鵬

宇良

阿武咲

明生

翠富士

御嶽海

琴勝峰

隆の勝

玉鷲

正代

錦木

湘南海

10

佐田海

金峰山

11

一山本

錦富士

12

北勝富

水戸龍

13

美ノ海

剣翔

14

 欧勝馬

竜電

15

時疾風

宝富士

16

狼雅

友風

17

 

 

 

 

 

幕内

昇進 4〜6

 水戸龍、欧翔馬、時疾風、宝富士

◯友風

△ 武将山

 

陥落 3〜6

 島津海、北の若、遠藤

◯妙義龍、大奄美

△剣翔

<トピック>

大関琴櫻が復活?

朝乃山が3年ぶり三役復帰

大の里3場所目で新三役

 

<ポイント><ポイント>

1 幕内昇進

入れ替えは5人か

昇進候補は多数。1番手は2枚目12勝の水戸龍。星の上では4枚目11勝欧勝馬と東西筆頭の8勝が逆転も有り得るが、陥落候補には事欠かないのでその比較は問題にならない。12枚目未勝利の島津海、14枚目3勝の北の若、下に1枚で5勝の遠藤は確実。下に半枚で7勝の大奄美、下2枚で6勝の妙義龍は微妙なところだが、幕尻の7勝は据え置きも珍しくなく、4人目は妙義龍だろう。

 意見が分かれそうなのは5人目。西3枚目9勝の友風は、星の上では両筆頭と同等。大奄美の「残留力」次第だが、星の上では友風と入れ替わるのが順当だろう。幕尻7-7で髙安と当てられたのが運の尽き。三賞を逃した里山を思い出した。

 

 

2   幕尻優勝

尊富士はどこまで?三役は?

 13勝2敗で堂々新入幕優勝の尊富士。幕尻優勝というのもいかにも下剋上という感じがするが、こちらは4例目。2000年に発生した史上初の珍事だったが、2020年代に入りもう3例目。平幕優勝界の最大勢力である。

 貴闘力は翌場所小結に上がった。それまで昭和39年の富士錦以降、平幕優勝即三役という運用が続き、幕尻もおこぼれに預かったのだが、その後は三役枠の厳格化のためか、平幕優勝のボーナス的な昇進はない。7枚目の旭天鵬でも筆頭止まりだったり、9枚目の阿炎が3枚目止まりだったりとシビア。

 だが下位での優勝からの上がり幅は依然大きく、尊富士と同じく17枚目だった徳勝龍照ノ富士は、それぞれ2枚目、筆頭に昇進している。14勝の徳勝龍より13勝の照ノ富士の方が上がっているのは、元大関の実績というより平幕上位の状況によるところが大きいが、いずれも予想以上に上がった印象だった(筆者は徳昇龍は5枚目と予想していた)。

 今場所は平幕上位が非常に混雑し、東4枚目8勝の翔猿を西3枚目と半枚上げるのがやっと。そこに尊富士を放り込むのは難しい。何とか筆頭で6勝の宇良に少々泣いてもらい、東4枚目に捩じ込むのが限界か。エイヤっと第3の小結に捻じ込めばうまく片付くのだが、4大関時代になって去年までの関脇・小結の量的緩和は収束したと見ている。



令和6年3月場所予想番付

 

照富士

 

霧島

大関

豊昇龍

貴景勝

大関

 琴ノ若

大栄翔

関脇

若元春

阿炎

小結

錦木

朝乃山

前1

宇良

明生

熱海富

王鵬

平戸海

隆の勝

翔猿

翠富士

剣翔

大の里

金峰山

豪ノ山

玉鷲

阿武咲

髙安

琴勝峰

北勝富

正代

10

一山本

島津海

11

御嶽海

湘南海

12

佐田海

竜電

13

美ノ海

錦富士

14

 北の若

大奄美

15

狼雅

尊富士

16

妙義龍

遠藤

17

 

 

幕内

昇進 2~7

 錦富士、大奄美

○ 北の若、狼雅、尊富士、東白龍

△ 時疾風

 

 

陥落 2〜6

 碧山、武将山

△ 友風、北青鵬、宝富士

× 遠藤

<トピック>

琴ノ若昇進で4大関に

幕尻は東17枚目。

三役はなり手がなく、最後の1枠は?

 

<ポイント><ポイント>

1 三役昇進

昇進1、陥落2。昇進候補3人目が

 琴ノ若の昇進欠と、両小結負け越しで3つ空きが出る。筆頭の若元春が関脇復帰、西2枚目阿炎が東小結までは良いとして、西小結候補がいない。西5枚目8勝の錦木、西7枚目9勝の朝乃山の争い。星の上では若干朝乃山有利か。それとも横綱戦のあった錦木が優先か。

 似たような例を調べたが、この比較はあまり見当たらなかった。朝乃山の復帰後の番付上での不運を見ていると、三役復帰も目前で逃しそうな気もする。

→ 前例として教えていただいた前5松鳳山8勝が西6豪風を抑えて小結となった平成25年名古屋よりも差があり、やはり錦木が昇進となった。朝乃山は小結で6勝の宇良よりも後ろで西筆頭止まり。十分大幅上昇ではあるが、いちいち不遇である。 

 

2   幕内昇進

入れ替え数は5か。

 陥落候補多数。3人は確実で、4〜6人目が下1枚で6勝の宝富士と、下3.5枚で5勝の遠藤、それから8枚目で2勝で休んだ北青鵬。誰が落とされてもおかしくない。

 昇進候補は、2人が確実の成績。続く3人も上位で勝ち越しだが、その中では東白龍が2枚目8勝と弱く、新十両優勝の尊富士が10枚目13勝との比較。幕内とも対戦した上位者を優先するか、星の上では10枚上がってもおかしくない好成績者を買うか。平成20年夏に11枚目13勝で優勝した千代白鵬が、東2枚目8勝の玉鷲を差し置いて昇進するなど、過去の事例では結構強い下位の優勝力士が5人目か。

 ここでは十両上位5人を昇進させることにし、幕内は5人落とした。宝富士と尊富士の比較では、星の数を素直に評価して尊富士有利か。皮肉にも同部屋の最古参と新鋭の比較となる。

 6人目の遠藤と東白龍。落ちる星と、運が良ければ上がる星だが、微妙な場合は残留優先が最近の傾向である。

→予想通り宝富士は陥落し、尊富士が所要9場所の最速新入幕を果たした。遠藤はギリギリ残留どころか、まだ1枚余裕があった。

 

 

3  幕内下位で大勝ち

 大の里はどこまで。

 最近毎場所のように入幕力士が活躍するが、上位に当てられ最終的に星は11勝くらいなので、翌場所の昇進幅はシビア。上位戦お疲れボーナスのようなものはない。それでも今場所の中位は緩めで繰り上げればかなり上まで上げられる。4枚上で9勝の剣翔より上にしてもいいが、割と景気よく9枚アップの東6枚目と予想した。

→予想よりも半枚上の10枚アップと景気良く上がり、西5枚目。剣翔よりも上だった。

(参考)元大関朝乃山(直近)が幕下上位に戻ってからの出世ぶりと比較。十両以降は成績は少しずつ劣るものの、運で補って番付上はほぼ同じペースで急上昇。さすが大物は持っている。入幕早々横綱と当たったのも同じ。さらに多くの上位力士と当たってどんな成績を残すか、楽しみである。道草食って三役復帰前に30歳となった朝乃山も、そろそろ怪我なく本領発揮といきたい。

 

朝乃山       大の里

幕下15  6-1      幕下10格  6-1

幕下4  6-1    幕下3   6-1

十両12 14−1    十両14  12−3

十両1 13−2    十両5   12−3

前頭14 12−3    前頭15  11−4

前頭4 8③4    前頭5

前頭2 9−6

前頭1 4⑦4

前頭7 9③3

前頭1    


令和6年1月場所予想番付

 

照富士

 

霧島

大関

豊昇龍

 

大関

貴景勝

大栄翔

関脇

琴ノ若

髙安

小結

宇良

若元春

前1

熱海富

翠富士

阿炎

豪ノ山

北勝富

竜電

翔猿

正代

錦木

金峰山

一山本

湘南海

朝乃山

御嶽海

北青鵬

平戸海

明生

玉鷲

10

佐田海

剣翔

11

王鵬

隆の勝

12

美ノ海

妙義龍

13

阿武咲

遠藤

14

琴勝峰

友風

15

宝富士

武将山

16

大の里

碧山

17

島津海

<トピック>

霧島、初の綱取りに挑む

三役はスリム化、幕尻は西17枚目。

下位の大敗多く、先場所に続いて入替え多め

 

<ポイント>

1 三役昇進

宇良新三役

 関脇若元春と両小結が陥落。関脇は2人に戻り、空きは小結2人分。筆頭の宇良が千秋楽に勝ち越し思わずガッツポーズ。悲願の三役を決めた。3枚目髙安も10勝で間違いなし。8枚目の熱海富士は11勝とあって難しいだろう。

→予想通り

 

 

2   幕内昇進

入れ替えは5人

 新入幕4人のうち3人が5勝10敗で陥落を免れない。下から2番目で6勝の錦富士と下7枚あるが2勝の琴恵光も確実。6人目は見当たらないので。5人が昇進する。

 琴勝峰、武将山、島津海は確実だったが、千秋楽勝ち越しの東筆頭碧山、5枚目で12勝とした大の里も確実に。これで5人。東西4枚目大奄美、水戸龍9勝もチャンスがある星だが、今場所は候補者が多すぎた。

→予想通り

 

3  十両上位で大勝ち

 筆頭12勝の琴勝峰は

 またまた筆頭で十両優勝者が。幕内の勝ち越し力士で最下位の西15枚目美ノ海より下に留まり、西14枚目辺りか。今場所は中位から下位がかなり詰まっているので、いずれにしても大きく上がる余地はなかったと思われるが、10勝程度だったとしても同じくらいの位置だろう。やはり昔から貧乏くじと呼ばれる筆頭だ。

→予想より半枚上の東14枚目

 

※関脇の東西

 意外にも東関脇は、先場所2人目の東関脇で11勝した琴ノ若。東関脇だった大栄翔が西に回った。9勝していて、2勝差くらいではひっくり返らないのが最近の運用だったが、突然成績順になった。東関脇が西に回るのは、元年九州場所、8勝の逸ノ城と13勝で優勝した御嶽海が入れ替わって以来である。

 運用が代わったのか。そもそも前例など気にしていないのは知っているが、審判部長と利を得る当事者が親子の時に変えなくても。ただでさえ大関取りなのに、と思ったらパパは休場してしまった。

 

<見どころ>

・霧島綱取り

・照ノ富士復帰なるか そろそろ進退問題も

・琴ノ若、優勝争いなら大関取りも

・連続準優勝の熱海富士が上位進出

・大物・大の里が新入幕