鶴竜 |
横綱 |
白鵬 |
稀勢の里 |
横綱 |
|
豪栄道 |
大関 |
高安 |
|
大関 |
栃ノ心 |
逸ノ城 |
関脇 |
御嶽海 |
玉鷲 |
小結 |
貴景勝 |
勢 |
1 |
魁聖 |
豊山 |
2 |
千代大龍 |
正代 |
3 |
遠藤 |
妙義龍 |
4 |
千代の国 |
阿武咲 |
5 |
阿炎 |
朝乃山 |
6 |
松鳳山 |
輝 |
7 |
栃煌山 |
宝富士 |
8 |
琴奨菊 |
北勝富士 |
9 |
碧山 |
大翔丸 |
10 |
佐田の海 |
大栄翔 |
11 |
貴ノ岩 |
隠岐の海 |
12 |
旭大星 |
隆の勝 |
13 |
錦木 |
竜電 |
14 |
千代丸 |
千代翔馬 |
15 |
嘉風 |
琴勇輝 |
16 |
石浦 |
1 関脇東西
先場所は小結から昇進者との比較。今場所は両関脇勝ち越しの場合で、逆転が起きるかどうか。結論、近年は逆転しない方向になっている。
ただ、今回はようやく楽日勝ち越しの逸ノ城と、13勝で優勝の御嶽海。これでも逆転しないのか。
18年1月は、13勝の白鵬と8勝の琴光喜とが入れ替わり、5月は14勝の雅山と8勝の琴光喜が入れ替わっている。23年1月には、11勝の琴奨菊と10勝の稀勢の里でも入れ替わっているので、役力士は星の1つで東西張出の入れ替えがあるものと考えていたが、26年5月に10勝の栃煌山と8勝の豪栄道に入れ替えがなく、29年3月は、12勝の高安と8勝の玉鷲でも入れ替わらず。大関以上は従来通り前場所の成績順に並んでおり、関脇だけこの変化は不思議だ。
今回は、星の差が最多で優勝者という条件までついたが、それでも同じ運用だろうか。
→ちょっとした驚き。優勝の御嶽海が東に回る。
優勝したからか、星の差5つだからか。摩訶不思議だが、最近の例と異なって、関脇の東西が入れ替わった。
番付は生き物としか言いようがなく、今後の予想は困難を極める。
成り立ちかけていた関脇は勝ち越せば西に回ることはない、という原則はあっさり崩れた。
2 残留戦線
十両からは昇進候補が少なくとも3人。しかし幕内からの転落確実は2人。3枚目10勝の琴勇輝は、12枚目5勝荒鷲、5枚目2勝嘉風との比較になる。
5枚目2勝は残る星。昭和49年に鷲羽山が十両に落とされているが、この時は枚数が少ないため。
12枚目5勝は微妙だ。4勝なら確実に落ちているが、5勝は枚数が増えた平成以降は半々。ただ、幕内に残ったケースは、昇進候補が陥落力士に対して少なくて落とされなかったもの。今回は、琴勇輝の星が昇進に十分なので、陥落となるだろう。
→予想通り。2勝13敗の嘉風の位置もピタリ。
3 平幕12勝
豊山が12勝。個人的に12勝というのはかなり価値があると考えている。というのも、平幕の12勝以上は滅多にお目にかからなかったからだ。平成3年の貴花田の快進撃が3年ぶり。平幕優勝4例の平成一桁でも、計12例しかなかった。ところが、近年はトップを走ったりしていない限りは上位戦を組まず、12勝以上の星を残すケースが目立つ。28年以降だけで12例ある。希少性が薄れて三賞をもらえないケースまで出てきた。
ともあれ、勝越9の好成績で、どこまで番付を上げられるのか。三役近くで詰まってしまったケースを除けば、平均8枚程度の上昇は見込まれる。最高は平成5年の12枚で、10枚以上上がるケースは限られている。9枚目からの三役を射止めた例もあるが、今回は空きがない。筆頭も平幕上位で勝ち越した力士がいるので、7枚上がった2枚目辺りか。
→予想通り
鶴竜 |
横綱 |
白鵬 |
稀勢の里 |
横綱 |
|
豪栄道 |
大関 |
高安 |
栃ノ心 |
大関 |
|
逸ノ城 |
関脇 |
御嶽海 |
玉鷲 |
小結 |
松鳳山 |
正代 |
1 |
琴奨菊 |
勢 |
2 |
千代の国 |
阿炎 |
3 |
魁聖 |
貴景勝 |
4 |
輝 |
大翔丸 |
5 |
嘉風 |
千代大龍 |
6 |
大栄翔 |
遠藤 |
7 |
宝富士 |
旭大星 |
8 |
妙義龍 |
千代翔馬 |
9 |
錦木 |
阿武咲 |
10 |
碧山 |
千代丸 |
11 |
佐田の海 |
豊山 |
12 |
栃煌山 |
荒鷲 |
13 |
朝乃山 |
琴恵光 |
14 |
竜電 |
隠岐の海 |
15 |
石浦 |
明生 |
16 |
北勝富士 |
1 新大関の位置
新大関栃ノ心が誕生。近年は頑なに新大関が大関中最下位に置かれる編成がなされてきた。ところが今場所は先輩2大関が全休、途中休場である。13勝で準優勝の成績を残した新大関は、それでも3番手の位置か。
予想番付研究のページ「東西、張出などに関すること」ですでに述べているが、平成14年以降全休力士よりも下位とする運用が続いているので、予想するならこの成績差でも従来どおりだろう。豪栄道は3勝ながら東正大関を奪回。
2 関脇の東西(関脇小結比較)
昇進で空いた東関脇。大関に一番近いこの位置を、西関脇8勝の逸ノ城と東小結9勝の御嶽海が争う。
17年11月に近いケースがあり、西関脇の琴光喜が東関脇、西小結の白鵬が西関脇。東小結8勝の旭天鵬は据え置きとなった。13年3月が今回と同様で、西関脇栃乃洋が東へ、東小結栃東が西関脇となっている。
あまり例は多くないが、やはり1勝差であれば関脇の方が強いようだ。
ちなみに、近年は勝ち越していれば同じ関脇でも東から西や、2番目に序列が後退させることはしない運用が続く。昨年11勝の高安も東関脇9勝の玉鷲とは逆転せず。鶴竜が12勝したときも東10勝琴奨菊、西関脇8勝稀勢の里に次ぐ第3の関脇となった。
3 幕内残留戦線
大関誕生で役力士増加。幕尻は西16枚目となる。十両では2人が昇進確実な星で、4枚目明生、5枚目明瀬山が共に10勝でこれも絶対ではないが星の上では昇進してもよい成績。対して幕内からは3人が陥落濃厚な星。4、5番手が微妙で、西14豪風6勝、西9北勝富士4勝(途中休場)。どちらも微妙な成績ではあり、どちらかといえば北勝富士に残留の見込みが強いか。4人の争いで、単純に勝越負越数を昇降幅とするなら、順位としては、明生>北勝富士>明瀬山>豪風か。なかなか微妙なラインとなった。
鶴竜 |
横綱 |
白鵬 |
稀勢の里 |
横綱 |
|
髙安 |
大関 |
豪栄道 |
御嶽海 |
関脇 |
栃ノ心 |
逸ノ城 |
小結 |
千代大龍 |
遠藤 |
1 |
玉鷲 |
荒鷲 |
2 |
宝富士 |
琴奨菊 |
3 |
貴景勝 |
松鳳山 |
4 |
千代丸△1 |
正代▼1 |
5 |
阿武咲 |
魁聖 |
6 |
北勝富士 |
輝△1 |
7 |
嘉風 |
阿炎▼1 |
8 |
大栄翔 |
千翔馬△1 |
9 |
千代国△1 |
隠岐海▼1 |
10 |
竜電▼1 |
豊山◁ |
11 |
石浦△1 |
栃煌山▼1 |
12 |
朝乃山△1 |
琴勇輝▼1 |
13 |
大翔丸▶ |
勢 |
14 |
錦木 |
妙義龍◁ |
15 |
大奄美△1 |
蒼国来▼1 |
16 |
英乃海 |
碧山 |
17 |
|
1 小結昇進
予想通り千代大龍が遠藤を退けた。波乱なし。
2 三役からの転落
貴景勝、阿武咲とも予想通り。中位の勝越し力士と入り交じる中で、ブレの大きい二桁黒星の力士をダブルでピタリは嬉しい。
3 十両筆頭10勝
過去の例を分析して、錦木より下、大奄美より上としたのは予想通りだったが、中位から落ちてきた蒼国来が間に挟まって半枚ずつずれた。
4 十両昇進
右にて決着済。
<総評>
東4枚目までピタッと当たり。中下位は入り繰ったが1枚以内のブレに抑えた。10勝の阿炎や竜電が意外と上がり、9勝の石浦、朝乃山が意外と上がらなかった。このあたりはどうしても毎場所ブレるところなので一つずれるとまとめてずれる。
1 小結昇進
東3の8・千代大龍か西5の9・遠藤か
予想では千代大龍とした。1枚下の力士が1勝多い場合、上が詰まっていない限りは逆転する。ただ、2枚差だと微妙である。参考になるのが29年九州の番付。前場所で2枚差で8勝と9勝というケースが1例、2枚半差で同様のケースが2例あった。結果、いずれも2枚差は逆転、2枚半差は2例とも逆転せず。2枚差というのがこれまた3枚目8勝の千代大龍と5枚目9勝の貴景勝で、西1貴景勝東2千代大龍となった。今回は番付差が半枚あること、三役を争うと言う点で異なるので、千代大龍有利とみる。
千代大龍が上位総当たりの位置というのもポイントで、遠藤も終盤好調が評価されて横綱戦に抜擢されているが、前半は平幕中位相手だった。そのあたりも考慮されるかは不明だが、平幕上位ほど勝星より番付優先な印象はある。特に昇進がかかる場合は、やや上位の番付者を評価する傾向が強い。対戦相手を考えれば当然なのだが、鶴竜を破った上に優勝した栃ノ心に千秋楽当たって新三役当確の10勝目を逃した遠藤からすれば、同じ3枚目なのに対戦のなかった千代大龍が羨ましいだろう。千秋楽は千代大龍と遠藤の直接対決でも盛り上がったと思うが、取組編成時点で優勝が決まっておらず、白羽の矢が立ってしまったのが人気力士の不運である。
2 三役からの転落
小結5勝貴景勝、4勝(途中休場)阿武咲
役力士が負越して転落する場合、どの程度落とされるのか。一般的に勝ち越し負け越し数が昇降する番付数と一致するのが目安と言われるが、小結は前頭0枚目と考えるのか。両小結の来場所を予想する。
小結で4勝の場合、意外にも翌場所の番付はブレが少ない。かなり遡っても、ほぼ4、5枚目前後に収斂されている。上記の公式に照らせば負け越し7なので7枚目に落とされても仕方ないが、そこまで落ちたのは平成2年の琴ヶ梅まで遡り数例だけ。8枚目以下はない。一方で3枚しか落ちなかったケースは少なくなく、やはり小結は単なる前頭0枚目ではないことを物語る。平幕の4勝でも周囲の状況によって4枚降下程度で済むことも割とあるが、やはり6、7枚落ちることが普通である。
5勝の場合はどうか。これもやはり平幕で同じ星の場合より降下幅は小さい。2枚目に置かれたケースも平成で6例。3〜4枚目が相場となっている。(平幕でも4枚落ちくらいが相場なので、意外と大負けには優しいことがわかった)
これも参考にしつつ、貴景勝は西3枚目。阿武咲は西5枚目とした。平幕上位に上がって来る星の力士が多く、阿武咲は当初東6と予想したが、どうも6枚目に落とすのは珍しいケースなので、8枚目8勝の魁聖と入れ替えて5枚目に留めた。
3 十両筆頭10勝
再入幕妙義龍は何枚目か
平幕下位の枚数は幕内定数や役力士の数によっても変わるので結果を見てどの当たりが相当とは言えない。
その上、周囲の状況によって大きく変わる。筆頭で10勝ならだいたいの場合、昇進候補1番手。となれば何とか残留した力士たちよりも上に出る。運が良ければ、エアースポットになる中位あたりまで引っ張り上げられることもある。
前頭一桁まで行ったのが14年の五城楼で、幕尻あたりの力士が軒並み陥落か大勝ちかで、翌場所の10枚目あたりがスカスカに。十両から5人上がったが、その中で一番上位だったため、7枚上がって9枚目となった。
かと思えば8年初場所の玉春日のように、1枚しか上がらず幕尻16枚目というケースも。1人しか陥落者が出ず、幕尻で勝越した力士よりも下に置かれたためだ。それにしても幕尻15枚目で9勝の小城ノ花、蒼樹山とは逆転する方が自然な気がするが、11枚目へ上がっている。ここまでの不運はないが、幕内力士優先の傾向は維持されていて、29年名古屋で東十両筆頭10勝の魁聖は、前頭15枚目の東8勝錦木、西9勝千代丸(東16枚目が幕尻)よりも下位に置かれている。ただ絶対かというと、27年夏に東十両筆頭で10勝の時天空は、西15で8勝の琴勇輝どころか西14で8勝の旭天鵬よりも上位になった(西16枚目が幕尻)。20年秋の武州山も同じ成績で、16枚目8勝黒海を上回って10枚目まで上がっている。
幕尻で勝越した力士の上がり幅が関係しているように思う。星どおり逆転させると、勝越した力士が全く上がらないケースも出て来る。幕内維持の瀬戸際の地位で勝越して全然抜け出せないのは気の毒。順当に好成績の十両力士が上に行ったケースでは、両者ともかなり運良く昇進している。先の例で言えば、黒海も5枚上がっている。同じ大幅に上がるのなら、十両とはいえ大勝ちしている力士を上げたほうが、8勝の力士を上げるよりも自然である。
そのあたりに着目して幕内下位の力士と比較すると、幕尻・東17枚目8勝大奄美との比較では上位に来そうだが、西16枚目9勝朝乃山や西15枚目8勝錦木よりは下位か。下位がそれなりに詰まっているので錦木を1枚上げるのがやっとで、逆転させれば東に回るだけになってしまう。となれば妙義龍は3枚ほど昇進で辛抱してもらうほかない。
4 十両昇進
大敗、休場者続出で昇進候補枯渇
16枚目以降からの昇進は?
表には入れていないが、十両昇進争いが面白いことになっている。休場者等続出で7人が転落確実。どう温情をかけても残れない。貴ノ岩に特別措置を与えなくても残っていたのではないかという事態だ。対して昇進候補は枯渇。俗に幕下の5枚目以内には優先権があるというが、5枚目以内の勝越し力士5人を上げてもまだ2人余裕がある。
東6枚目炎鵬4勝、東7枚目貴公俊5勝。13枚目出羽疾風6勝、17枚目若隆景7戦全勝優勝といるが、場所後に発表された新十両力士は番付上位の2人だった。
15枚目以内での優勝は十両昇進という取り決めは、16枚目より下では優勝しても上げないという約束ごとなので、残念ながら優勝力士は見送り。16枚目の優勝で昇進した大真鶴、15枚目格付出優勝で見送られた下田の例があるが、定員枠増加のため、付出しは15枚目以内と見なさない(後付?)との説明がついている。
白鵬 |
横綱 |
稀勢の里 |
鶴竜 |
横綱 |
|
豪栄道 |
大関 |
髙安 |
御嶽海 |
関脇 |
玉鷲 |
|
関脇 |
貴景勝△ |
阿武咲◁ |
小結 |
北勝富士△ |
嘉風 |
1 |
逸ノ城 |
琴奨菊 |
2 |
栃ノ心 |
千代大龍 |
3 |
正代 |
荒 鷲 |
4 |
隠岐の海 |
遠藤 |
5 |
宝富士 |
勢 |
6 |
千代翔馬 |
千代の国 |
7 |
魁聖 |
照ノ富士 |
8 |
栃煌山 |
千代丸 |
9 |
安美錦 |
琴勇輝 |
10 |
松鳳山 |
大翔丸 |
11 |
大栄翔 |
蒼国来 |
12 |
輝 |
阿炎 |
13 |
豪風 |
朝乃山 |
14 |
豊山 |
石浦 |
15 |
竜電 |
錦木 |
16 |
大奄美 |
1 三役の枠
「予想通り」予想が外れて総崩れ。悔い無し。
順々に2枚ずつ平幕も外れていくので、今場所は誤差分析はなし。関脇は2人に戻り、東西筆頭で相星の玉鷲と貴景勝は関脇と小結に分かれた。前頭3枚目で11勝の北勝富士は前頭筆頭に留められた。予想の項で書いたとおり、戦後初の厳しい見送りであり、三役の定数枠はてこでも動かなくなったと言っていい。理事長の部屋の力士にも忖度なしとはある意味潔い。北勝富士には金星を稼いで見返してほしい。
2 引退力士の消滅
編成会議当日に引退した日馬富士は番付に残らず。
幕内の42人枠に空きが出て、久しぶりに東前頭17枚目が生まれ、陥落濃厚の星だった大奄美が幸運な残留を果たした。
3 関脇0勝
関脇で未勝利のまま休場した元大関照ノ富士は、東10枚目。前例と比較しても、やや厳しめの前頭二桁転落となった。西には十両から這い上がってきた兄弟子安美錦。先輩のように怪我を乗り越えたい。
1 三役の枠
<レベル3,ブレ2>
昨秋と同じように三役昇進候補者に対して空き枠が少ない。しかも平幕最上位での11勝が3人だから、前回よりも予想が困難だ。違うのは前場所が3関脇2小結である点。照ノ富士と嘉風が陥落したが、近年は大関からの陥落か小結の11勝以上以外で3関脇になることはほぼないので、2関脇となるのが有力だが、今回に関しては3関脇を維持したほうが都合がいい。共に筆頭で11勝の玉鷲と貴景勝が関脇に、3枚目で11勝の北勝富士が小結に上がるきれいな形になるからだ。さらに、日馬富士の引退で急激に役力士が減り、幕尻がダブつくことも避けられるという事情もある。
ただし、都合がいいという理由で三役の枠を柔軟に広がるかと言えば、NOの可能性の方が高い。これまで頑ななまでに定数厳守の編成となっている。
それをわかった上で、敢えて3関脇の番付を予想する。
もう一つの根拠としては、2関脇2小結にしてしまうと北勝富士が平幕に据え置きとなること。戦後前頭3枚目(4枚目でも)で11勝以上して三役になれなかった例はなく、三役の枠が厳しくなっていた平成18年にも三役枠を広げる対応で安美錦が小結に昇進している。かなり厳しい見送りをするよりも、現状の3関脇2小結を維持したほうが、平幕が急に2名増える混乱も避けられて合理的だと思うが...役力士1名の月給よりも、また金星を稼がれるよりも人件費面でも..と余計な心配をしてしまう。
2 引退力士の消滅
<レベル1,ブレ2>
横綱日馬富士が詰め腹を切らされるように引退。29日の番付編成会議当日の発表だったが、師匠は審判も務めており、おそらく話は通しているはず。十両昇進力士だけが発表されるが、陥落相当数よりも昇進力士が多いように見受けられる。つまり、日馬富士は初場所の番付から外されていると予想できる。引退時の事情によって、編成後でも修正されることもないではないが、基本的には編成会議前か後かで決まる。
役力士が1人いなくなると、平幕最下位が西前頭16枚目に。関脇も2名に戻れば東前頭17枚目が発生する。
余談ながら、編成会議後に引退届を出す力士がたまにいるが、それぞれ定員を圧迫するので迷惑になる。諸事情あるだろうが、潔い決断をしてほしいものだ。
3 関脇0勝
<レベル2,ブレ3>
大関復帰を狙った関脇照ノ富士は一つも勝てずに休場。故障で陥落した元大関が全休することもあり、琴風、雅山の例がある。関脇で一つも勝ち星を挙げなかった場合、やはり大きく番付は下がるが、役力士として若干落下幅は緩やかになるのだろうか。
直近では、隠岐の海や妙義龍が休場して0勝となっているが、10、11枚目まで転落。三役も普通の枚数として数えるならば、10枚以上の下落であり、容赦ない。平成10年代には3例あるが、いずれも前頭一桁。6枚目というのも2例あり、やや優遇されている。
戦後すぐの頃は、平幕上位に留まるのはザラで、千代の山など筆頭である。例は少ないが、徐々に落ち幅が大きくなり、琴風が戦後初の前頭2桁まで落とされ、3連敗で引退している。公傷もなくなった現在、元大関や、大関手前で何場所も勝ち越した力士が、たった2場所休んで十両落ちすることもあり得る。せめて多少大負けしても陥落しない位置くらいに置いてやる配慮があってもいいと思う。