鶴竜 |
横綱 |
白鵬 |
豪栄道 |
大関 |
高安 |
貴景勝 |
大関 |
|
御嶽海 |
関脇 |
栃ノ心 |
阿炎 |
小結 |
遠藤 |
北勝富士 |
1 |
朝乃山 |
大栄翔 |
2 |
隠岐の海 |
妙義龍 |
3 |
明生 |
宝富士 |
4 |
友風 |
琴勇輝 |
5 |
玉鷲 |
碧山 |
6 |
竜電 |
阿武咲 |
7 |
炎鵬 |
剣翔 |
8 |
琴恵光 |
松鳳山 |
9 |
佐田の海 |
琴奨菊 |
10 |
豊山 |
志摩ノ海 |
11 |
正代 |
逸ノ城 |
12 |
石浦 |
千代大龍 |
13 |
隆の勝 |
照強 |
14 |
輝 |
錦木 |
15 |
千代丸 |
若隆景 |
16 |
大翔丸 |
大翔鵬 |
17 |
|
1 三役定数 13年ぶり4小結
遂に扉が開かれた。2関脇2小結が埋まっている中、東筆頭・9勝北勝富士と西2・10勝朝乃山が小結に昇進した。北勝富士は先場所も西筆頭で9勝、朝乃山は昨年8枚目で優勝しながら筆頭止まり。朝乃山は新三役。これまでの頑ななまでの定数厳守が突然破られた。勿論自然な判断だが、今か!と驚いた。確かに東筆頭9勝は過去すべて昇進していた。2枚目で10勝は平幕据置例もあったが、比較すればこれも互角の成績。単独では見送りだったかもしれないが、セットでW昇進となったのか。今後も上がる成績は上げる方針でお願いしたい。予想のしがいがある。ただ、今場所は全部1枚ずつ番付がずれるので、予想は吹き飛んだ。
2 幕内十両入替え
役力士が2人増えたため、幕尻は東16枚目に。12枚目で5勝10敗の大翔鵬には逆風かと思われたが、残留。
そんなに難しくはなかったが、役力士の枠が迷う。これが動くとバラバラになる。
1 三役定数
このところ頑なに守られている関脇・小結の定数。今場所は4人共勝ち越し。貴景勝が昇進するが、栃ノ心が降下するので関脇も空かない。
①関脇について
両小結が勝ち越しているが、御嶽海と栃ノ心で埋まる。このところ関脇の定数を増やすのは、大関からの陥落者か、小結で11勝以上した場合だけ。10勝や数場所連続勝ち越しでの見送り例も少なからずあり、小結に据え置かれるのが順当だろう。
②小結について
両小結が残ってしまうと、全く枠が空かないことに。しかし、東筆頭で9勝の北勝富士、西2枚目で10勝の朝乃山がいる。北勝富士は先場所も西筆頭で9勝しながら非常に不運な筆頭据え置き。西筆頭9勝での据え置きは直近2例あったことから予想もできたが、東筆頭で9勝は過去据え置き例はない。さすがに不運すぎるので温情査定は入るか。理事長怒らないか。2枚目の10勝では、東だった琴奨菊が据え置かれた例があり、この場所は最後の4小結場所で枠が広がっていたのにも関わらず、意図的に据え置かれている(ちなみに前場所は西筆頭10勝と西3枚目11勝が小結に割り込んでおり、参考にはなる)。
よって予想としては頑なに定数維持とみて両者とも昇進なしとした。個人的には両方昇進で良いと思うが。
2 幕内十両入替え
さて、今場所も幕内と十両の入替えが激しそうだが、最後の4、5人目が微妙か。十両の3、4番手は若隆景、大翔丸。どちらも星の上ではギリギリ届きそうだが、落ちてくるのは幕内から陥落4番手東龍は下に1枚半で6勝9敗だから陥落相当。ここは入替えが有力。一方、5番手は下に4枚半で5勝10敗の大翔鵬と東3枚目で8勝7敗の徳勝龍の争い。微妙なときは残留するケースが多いという理由で大翔鵬を残した。
鶴竜 |
横綱 |
白鵬 |
高安 |
大関 |
豪栄道 |
栃ノ心 |
大関 |
|
御嶽海 |
関脇 |
貴景勝 |
阿炎 |
小結 |
遠藤 |
北勝富 |
1 |
碧山 |
逸ノ城 |
2 |
大栄翔 |
朝乃山 |
3 |
友風 |
玉鷲 |
4 |
正代 |
千大龍 |
5 |
志摩海 |
妙義龍 |
6 |
琴奨菊 |
竜電 |
7 |
隠岐海 |
琴恵光 |
8 |
照強 |
宝富士 |
9 |
佐田海 |
明生 |
10 |
炎鵬 |
琴勇輝 |
11 |
阿武咲 |
松鳳山 |
12 |
大翔鵬 |
輝 |
13 |
錦木 |
石浦 |
14 |
剣翔 |
豊ノ島 |
15 |
東龍 |
豊山 |
16 |
栃煌山 |
貴源治 |
17 |
|
1 関脇転落
やはり貴景勝が大関から西に落ちてきて張り出しはなし。小結は据え置きの阿炎と再昇進遠藤。
2 筆頭9勝
上記の影響で三役が埋まり、北勝富士はまたも不運な平幕据え置き。
3 幕内残留
栃煌山、貴源治残留で順当に決着。
1 関脇転落
貴景勝が転落。西の関脇が空いており、順当なら東小結8勝の阿炎か2枚目10勝の遠藤が初の昇進を果たすところだが、大関から降下する貴景勝が埋めてしまう。近年の傾向なら、すでに関脇が埋まっている場合以外は、張り出すように3人目の関脇にはしない。今回もどうしても関脇に上げるべき星ではないから、両者とも2度めの小結に留まることが有力。
この点、関脇が勝ち越してしまったり、他の昇進候補がいたのなら、それを上回れなかったのだから仕方ないとなるが、落ちてきたせいで定員を埋められるのは不条理だ。仮に他の力士が同じ成績で、8勝6敗の阿炎と7勝7敗の貴景勝の千秋楽対決だったとしよう。阿炎は、負けても関脇昇進の最有力候補。勝てば、貴景勝を関脇に落としてしまい、昇進の可能性が閉ざされる。そんな馬鹿な話はない。やはり、余程昇進候補がいない限り、大関からの降下者は関脇3人目としておくべきではないだろうか。
2 筆頭9勝で据え置き
今場所は4大関休場ということもあって、普段なら大方が負け越しとなる平幕上位の成績が良い。かつ貴景勝の陥落で三役も埋まり、がんばった力士もあまり上がらない。最たるものが筆頭の北勝富士か。2枚目の遠藤に上回られ、西筆頭9番ながら小結復帰が難しそうだ。筆頭での9勝で平幕据え置きは、戦後わずか3例だが、27年の栃ノ心、30年の玉鷲と直近に例があるので、当たり前のように据え置きだろう。以前から平幕上位で勝ち越しながら三役に縁が薄かった北勝富士。ついに新三役を果たしても不運は続く。
3 幕内残留戦線
おそらく役力士数の減少により東17枚目が復活するので、転落候補力士には見た目の番付の分だけ下に1枚できて有利?
陥落確実は嘉風、魁聖、矢後。ついで千代丸(東13・5勝)、栃煌山(東12・5勝)、貴源治(西10・4勝)と危うい星の力士がいる。
昇進候補は剣翔、石浦、東龍までは濃厚。次いで隆の勝(西4・9勝)、千代翔馬(東3・8勝)あたりか。
6番手の若隆景(東4・8勝)、大奄美(東8・11勝)を無理に上げるよりは、栃煌山の方が上。問題は、その次。貴源治よりは、千代丸、隆の勝、千代翔馬は弱いと見るが。。。元貴乃花部屋の力士には辛いという噂も。。。
鶴竜 |
横綱 |
白鵬 |
豪栄道 |
大関 |
高安 |
貴景勝 |
大関 |
栃ノ心 |
御嶽海 |
関脇 |
玉鷲 |
阿炎 |
小結 |
朝乃山 |
竜電 |
1 |
逸ノ城 |
正代 |
2 |
明生 |
北勝富 |
3 |
碧山 |
遠藤 |
4 |
大栄翔 |
宝富士 |
5 |
琴奨菊 |
志摩海 |
6 |
千大龍 |
友風 |
7 |
妙義龍 |
阿武咲 |
8 |
松鳳山 |
隠岐海 |
9 |
貴源治 |
大翔鵬 |
10 |
琴恵光 |
嘉風 |
11 |
豊ノ島 |
錦木 |
12 |
栃煌山 |
千代丸 |
13 |
佐田海 |
矢後 |
14 |
炎鵬 |
輝 |
15 |
琴勇輝 |
照強 |
16 |
魁聖 |
<結果>
1 再大関
やはり栃ノ心は最後尾。
2・3 小結、平幕優勝者
まさかの竜電昇進。覇者朝乃山据え置き。5枚目10勝が8枚目12勝より上か。微妙ではあるが、優勝で箔は付かないようで。9枚目優勝の旭天鵬を更新する8枚目優勝での三役見送り例となった。
平幕上位に集中。三役からの陥落者、上位でのわずかな負け越し、中位での大勝ちがかち合った。7ー8の力士を2枚落とすなどして調整。やはり三役力士はそんなに落とせない。
その分、中位は間が空いてしまい、志摩の海ジャンプアップ、その下がまた空いてしまい、負け越し力士はあまり下げず、それでも枯渇して十両筆頭で8勝の豊ノ島が大きく上がった。
1 再大関
大関復帰の栃ノ心だが、特に1場所復帰だからといって新大関と変わりはなく、途中休場の貴景勝よりも下位の西2番目か。直近栃東も途中休場の魁皇より下位に置かれている。確認のため。
2 小結
西前頭3,4,5枚目が揃って10勝。三役は3枠の空きがあり、普通なら上がって良い星だが、西8枚目の朝乃山が12勝で優勝。24年に9枚目の旭天鵬が同じく12勝で優勝しながら平幕据え置きで、優勝したから三役というわけではない。普通に上記3人と番付と星の差を比較することになるだろう。玉鷲より上とは言えないが、竜電よりは上か。阿炎とは微妙なところ。結果、表のような形に落ち着いた。新生高田川部屋初の三役はお預けか。
3 平幕優勝者
上記の通り、平幕優勝者でも必ずしも昇進するとは限らない。かつては、三役定数を増やしてでも昇進させていたが、原則定数維持の方針が取られて久しい。
今回は、普通に比較して昇進となりそうだが、100%とは言い切れない。
白鵬 |
横綱 |
鶴竜 |
豪栄道 |
大関 |
高安 |
貴景勝 |
大関 |
|
逸ノ城 |
関脇 |
栃ノ心 |
碧山 |
小結 |
琴奨菊 |
御嶽海 |
1 |
北勝富士 |
遠藤 |
2 |
玉鷲 |
千代大龍 |
3 |
大栄翔 |
隠岐の海 |
4 |
阿炎 |
竜電 |
5 |
妙義龍 |
宝富士 |
6 |
嘉風 |
明生 |
7 |
正代 |
友風 |
8 |
魁聖 |
輝 |
9 |
朝乃山 |
錦木 |
10 |
阿武咲 |
松鳳山 |
11 |
栃煌山 |
志摩ノ海 |
12 |
矢後 |
佐田の海 |
13 |
千代丸 |
炎鵬 |
14 |
徳勝龍 |
貴源治 |
15 |
照強 |
琴恵光 |
16 |
大翔鵬 |
石浦 |
17 |
|
大関交代劇 関脇小結も総入れ替えか
先場所のように特定の位置に固まることはなく、編成はそれほど難航せず。注目は、下記のポイントか。
1 小結
両小結が7勝8敗。東の御嶽海は連続在位を記録していたが、途切れそうだ。ただ、平幕上位は、関脇までジャンプアップ確実の逸ノ城を除いて軒並み負け越し。5枚目8勝の千代大龍よりは、7枚目12勝の碧山、8枚目11勝の琴奨菊が候補になる。
8枚目の大勝ちで三役昇進は、それほど珍しくない。直近は27年に妙義龍が9勝で上がっており、その前2例も10勝。11勝の琴奨菊を昇進させてもが上がり過ぎということはなく、実績を考慮して御嶽海を残す方が不自然だ。そもそも実績で言えば、こちらは5年大関を張っているので格上。
2 入幕争い
入幕争いが珍しい様相を呈している。幕尻から7人目までが軒並み負け越し。中位で2勝の勢と全休の千代の国が陥落必至。
昇進候補も4人までは上がる星だが、5番手の貴源治が5枚目8勝なので、陥落候補との比較となる。
1 小結
意外にも御嶽海が残留。小結が負け越しながら据え置きは珍しく、平成では3例のみ。いずれも東→西。すでに武双山、琴光喜、栃ノ心と実力者とされていた力士だ。
どれも昇進候補が全くいなかったわけでもなく、東2・8勝黒海と東4・9勝霜鳥、西3・8勝安美錦を見送って、東小結を残留させている。
平成8年秋は、西小結2琴錦が10勝も両関脇が勝ち越しており、現在なら小結のままだが、3人目の関脇に上げたことで小結候補が枯渇。西5枚目8勝の大翔鳳よりは、ということで東小結武双山が残留。
なんとも基準がわからないが、今回も実力者御嶽海が、8枚目11勝の琴奨菊より上の評価となった。琴奨菊は12勝を要求されて三賞を逸した上に、空き枠からして確実と見られた三役も逃した。
2 入幕争い
最後の1枠に滑り込むと予想した貴源治ではなく、幕尻17枚目で7勝8敗の千代翔馬が残留。大関に貴景勝が昇進、栃ノ心が陥落で役力士の数が増減しなかったことで、17枚目が維持されたのも追い風になった(幕尻が16枚目になってしまうと、負け越しで番付が上がることはないので落ちていただろう)。貴源治は東2枚目に留まった。どうも旧貴乃花部屋は嫌わ(自粛)。
白鵬 |
横綱 |
鶴竜 |
高安 |
大関 |
豪栄道 |
栃ノ心 |
大関 |
|
貴景勝 |
関脇 |
玉鷲 |
御嶽海 |
小結 |
北勝富士 |
魁聖 |
1 |
遠藤 |
大栄翔 |
2 |
錦木 |
栃煌山 |
3 |
逸ノ城 |
正代 |
4 |
妙義龍 |
千代大龍 |
5 |
阿武咲 |
阿炎 |
6 |
隠岐の海 |
碧山 |
7 |
朝乃山 |
宝富士 |
8 |
琴奨菊 |
佐田の海 |
9 |
松鳳山 |
勢 |
10 |
矢後 |
明生 |
11 |
竜電 |
千代の国 |
12 |
嘉風 |
照強 |
13 |
大翔鵬 |
輝 |
14 |
友風 |
石浦 |
15 |
豊ノ島 |
琴恵光 |
16 |
豊山 |
千代翔馬 |
17 |
|
前頭3〜6枚目相当に集中、難しい編成。
北勝富士が念願の新三役となるのは良いが、次候補が枯渇。前頭1,2枚目に置く適当な力士がいない。更に中位に勝ち越し力士が多く、上位も僅かな負け越し力士ばかり。3〜6枚目への集中が激しく、かなり不公平感は出る。
1 関脇東西
いきなり来た。両関脇勝ち越しの場合、近年東西入れ替えは行われなかった。ところが、直近の御嶽海が初優勝したケースは、東8勝の逸ノ城と入れ替わった。従来の解釈に戻ったのか、かなり星の差があったので入れ替わったのかは判然としないが、今場所も西関脇が13勝で優勝。今度は東関脇が先場所の覇者で今場所も大関あと一歩の11勝もした貴景勝。(さらに小結御嶽海も勝ち越し、3人もの三役優勝者が大関に上がらず三役に並んでいるのは異例だ。)
11勝、しかも千秋楽勝っていれば大関も見えた力士を西に回すのも違和感がある。両関脇が勝ち越した場合、そういう総合評価をして東西を決めるのか、それとも今後は一律前場所の成績順にするのか、結果次第で見解が見える気がする。
⇨11勝の貴景勝が東、13勝の玉鷲は西。入れ替えなし。
やはり大差あるケースのみ入れ替えが起こるのか。5勝差は入れ替え、2勝差はそのまま。ラインはあるのか、ないのか。割と起こりうるケースなので、今後予想が白熱しそうだ。
2 入幕争い
2人が引退した上に、幕内下位に小幅の負け越しでギリギリの残留力士が多く、普段なら入幕ギリギリの十両力士がその上にジャンプアップしそう。難しいのが西5・10勝の豊ノ島と東12で13勝Vの志摩ノ海。7枚差、3勝差をどう見るかだが、単純に勝越し数=昇降数で考えても豊ノ島有利か。特に昇進時は番付が優先する傾向がある。
⇨昇進5人の顔ぶれは予想通りだが、番付順は意外なものになった。
上から順に、東4で10勝の友風が8枚上昇、東筆頭8勝照強が4枚上昇、西5で10勝豊ノ島が8枚上昇、西3で9勝の石浦が5枚上昇、西筆頭8勝の大翔鵬は2枚上昇。東西筆頭で相星の2人の間に3人が入り込む違和感。先場所も不運な見送りだった大翔鵬は評価が低いのか。西15枚目で7勝の琴恵光を据え置いてまで2人の差を広げたのはよくわからない。
3 かなりの不運
冒頭の述べたとおり、中位は人がごった返し、収まるべきところに収まらない力士が出てくる。1点の勝越し、負越しは、大きく動かしにくいので、10勝、9勝、6勝、5勝の力士が割を食いやすい。おそらく不運を被るのが3枚目・5勝の松鳳山、6枚は落ちそう。阿炎は10勝で4枚半上昇としたので見かけ上はそれほど不運ではないが、1枚上で同成績の遠藤がぽっかり空いた筆頭まで8枚上昇しそうで、その差は悔しいだろうが、どうしてもその間に多数の力士が入る。西11で9番の勢も1枚しか上がらないかもしれない。
⇨松鳳山5勝で7枚落とされた。勢がその上に来て9勝で2枚上昇。この2人の位置は迷ったが、上がり優先だった。4枚目7勝の隠岐の海も、東西6枚目が8勝して5枚目に収まったため、上がり優先で2枚落ちた。
詰まった平幕上位で意外だったのは、2〜4枚目。東2で7勝の錦木より小結5勝の妙義龍が上、東3で7勝の正代より、筆頭6勝の栃煌山、逸ノ城が下。同じ2枚差なのに、2勝差は番付上位優先、1勝差は成績優先と逆転が起きた。これを説明するには、小結と筆頭の間には1枚以上の差があると言うしかない。そうだとしても、7勝が西へ移動、小結5勝で3枚目でもなんの違和感もないと思うが…
白鵬 |
横綱 |
鶴竜 |
稀勢の里 |
横綱 |
|
高安 |
大関 |
豪栄道 |
|
大関 |
栃ノ心 |
貴景勝 |
関脇 |
玉鷲 |
妙義龍 |
小結 |
御嶽海 |
栃煌山 |
1 |
逸ノ城 |
錦木 |
2 |
松鳳山 |
北勝富士 |
3 |
正代 |
琴奨菊 |
4 |
隠岐の海 |
碧山 |
5 |
嘉風 |
大栄翔 |
6 |
千代大龍 |
阿武咲 |
7 |
竜電 |
魁聖 |
8 |
朝乃山 |
遠藤 |
9 |
宝富士 |
貴ノ岩 |
10 |
阿炎 |
佐田の海 |
11 |
輝 |
勢 |
12 |
明生 |
矢後 |
13 |
琴勇輝 |
琴恵光 |
14 |
千代翔馬 |
豊山 |
15 |
千代の国 |
大奄美 |
16 |
大翔鵬 |
1 関脇争い
両関脇が負け越し。東関脇貴景勝は確実だが、西は誰になるか。番付順に東1妙義龍8勝と西2玉鷲9勝の比較となる。
似たケースで2人共小結なら、好成績の力士が東になることが多い。1人しか小結になれないケースだと、東筆頭が8勝でも強い。
だが、関脇と小結に分かれるとなると前例が少ない。17年春に関脇1枠を西1若の里8勝、東2琴光喜9勝、東3土佐ノ海10勝が争ったケースでは、成績順に土佐ノ海が射止めた。
今回も、妙義龍が据え置きになるわけではなく、小結に上がれるので、自然に玉鷲が上回り関脇復帰を果たすのが濃厚だ。
2 幕内最後の1枠
今場所同様西16枚目までの番付となる。3人の陥落は確実だが、4番目の候補の西14大翔丸6勝と、東十両3大翔鵬8勝、西5照強の争いが激しい。普通に勝越数、負越数で番付を上げ下げすれば照強が上に来るが、昇進がかかるときは番付上位、特に1,2枚目は優先されやすい。大翔鵬は幕内の明生や隆の勝に勝ち、昇進枠拡大にも貢献もしている。これが必ずしも考慮されるわけではないが、そのあたりを買って昇進候補とした。大翔丸も入替戦で勝ったりしていれば先場所の千代丸のように残れない星でもないが...
見どころ
貴景勝大関挑戦 ここ2場所三役で22勝。
横審から激励稀勢の里再び進退危機
1 関脇争い
予想通り。実績を買って7勝8敗の御嶽海が関脇に残るのではという見方もあったが、西2の玉鷲がジャンプアップ。
2 幕内最後の1枠
予想外に西14で6勝の大翔丸が残留。十両筆頭も東照強、西大翔鵬と逆の順序に。難しい...近年ギリギリの残留が増えているような印象。
※ 未勝利の稀勢の里が東正位に。前例あった
思わぬ波乱は、横綱の順列。東2番目のい横綱だった稀勢は、0勝5敗10休だったが、全休の2横綱より成績が上とみなされたのか、東正位に移った。全休より出場して未勝利のほうが好成績という見解が顕わになったのか。一方、大関の方は、途中休場した豪栄道と皆勤した栃ノ心が同じ8勝だったが、逆転はしなかった。全休と途中休場ではまた違うのか。謎が残る。
過去、全休と0勝の横綱が同時にいたケースを調べたが、案外見当たらない。引退前夜の琴櫻、北の富士があったが、この時は全休が番付下位。ようやく出てきた昭和29年5月、東張出東富士全休、西張出吉葉山0勝1敗14休のケースでは、翌場所逆転は起こらず。ただ、0勝1敗ということは初日不戦敗で土俵には上がっていないので、全休と同じ。
いよいよ東西対抗の時代には入ってしまうと諦めかけたところで、遂に発見。28年5月、東張出千代ノ山(全休)と西張出羽黒山(0勝3敗12休)で、翌場所東西が入れ替わっている。今回はただの稀勢の里贔屓ではなかった。65年の時を経て、超マニアックなルールが生きていたのだ。前例なんてあってないようなものだが、一応基準があると見て良いだろう。
この編成は、やられた。